人間のあらゆる不幸はただ一つ、
静かな部屋に座って休息することを知らないことから始まる。
-パスカル（Blaise Pascal 1623〜1662）

遅さは..
敏捷性の欠如した精神や
鈍感な気質を意味するものではない。
それは私たちの一挙手一投足がすべて重要であり
どんな行動もただ逃げるべきだという考えから
急いで片付けてはいけないということを意味する。

遅さという態度は..
速いテンポに適応できる能力が
ないことを意味しない。
遅さとは..
時間を急いで扱わず、
時間のせきに追われていかないという
断固たる決意から生まれるものであり、
また人生の道を歩む間
自分自身を忘れてしまうことなく、
世界を受け入れることができる能力を育もうとする
確固たる意志から生まれるものである。

º..
ゆっくりと散歩すること..
一人だけの時間をとって、足が向かうままに行ってみよう。
複雑な街路でも緊張感を捨ててのんびり歩くと
森の中にいるような気分になる。
何も考えずに目的もなく歩いているのに
いつの間にか自分という存在について深く考え、
自分自身を発見することになり、
密かな幸福感すら感じる。
º..
聞くこと..
話すよりも聞く方が好きだが、
他人の声に静かに耳を傾けることも重要である。
相手の話に耳を傾けるということは
自分の存在を忘れるということである。
急いで答えることを控え、
他人の話に没頭するとき
より多くのものを得ることができ、
それだけ人生は成熟する。
º..
退屈すること..
退屈とは..
何に対しても愛情を感じないということではなく、日々の些細なものを大切に感じるということである。
私たちを閉じ込めておくあらゆるものを
ゆったりとした気持ちで遠くから見ながら
気持ちよくあくびをして満足げなあくびもしてみよう。
しかし退屈は..
世界をより誠実に生きるためのものであるから
常に節度を守らなければならないことを忘れてはいけない。
º..
待つこと..
自由で無限に広い未来の可能性が
自分自身に開かれているという心構えを持とう。
私が夢見ているものが人生の中に現れるまでには時間がかかる。
焦らずに開かれた心で待てば
未来はすぐに目の前に広がるだろう。
º..
心の故郷を大切にすること..
心の奥底でかすかに色褪せてしまった
思い出を思い起こしてみよう。
川で裸で水浴びをしていたこと、
見慣れないものに涙を流した小学校の入学式、
友達と手をつないで歩いた埃っぽい新道..
過ぎた痕跡の中に私たちは
心の平穏と人生への愛着を感じる。
º..
書くこと..
心の真実が生き返るように
少しずつ心の声を文字にしてみよう。
自分の本当の姿に近づこうとするには..
忍耐と謙虚さが必要である。
自分自身を飾って生きないという決意で
心の奥底の真実を耳を傾けてみよう。

• ピエール・サンソ、 『ゆっくりと生きるということの意味』中から -
  出典：https://nechin9.tistory.com/143 [金持ちになる格言経典言葉：Tistory]